師匠とサメ狙い釣行

ちんたろ

2017年05月26日 18:30

こんにちは!

だいぶ更新が遅れてしまいました _(._.)_

忙しいのを常に言い訳にしているちんたろです!


先月の釣行の様子になりますが、僕の釣りの師匠と釣りに行って来ましたのでその様子を。
長文なのでお時間ある時にどうぞ。


今回の内容は、僕個人のFacebookやYouTube、そして沖縄の人気釣り雑誌の釣王国さんにはレポート記事を投稿させていただきましたので、知っている方もいらっしゃると思いますが、、、

その他未公開の画像等も載せていきたいと思いますので、知っている方も最後まで読んで頂けたら幸いです


約一か月前の4月中旬、師匠と二人で出撃。

週をまたいで2回行ってきたのですが、まとめて2回分書いていきます。


師匠からのお誘いだったのですが、こないだの釣行でサメがかなりの数防波堤に接岸しているのを確認していて、その夜報告ついでに「そのサメを仕留めるには師匠の最終兵器しかないでしょう!」と僕がシかして(口説いて)おいたので、ついに立ち上がってくれました。

僕はエサ調達班&撮影班として喜んで同行を決意!


【僕のエサ釣りタックル】
竿:がま磯RXR1.5-53
リール:旧ハイパーフォース3000
道糸:3号
ハリス:Vハード3号
ウキ:釣研ナナメ円錐G2
鈎:がまかつ棚グレ6号他


【師匠のサメ用タックル】
竿:がまくえインパルス100号
リール:PENN14/0ハンドルドラグ仕様
道糸:磯ハンター100号300m
ハリス:ワイロン#28、#26
鈎:改良カジキ45号

さぁ実釣開始!


今回の舞台は沖堤防の通称白灯台(奥)、前回は別のポイント(赤灯台ポイント)でサメを目撃しましたが、渡船の船長情報では最近はここ白灯台で目撃情報が多かったためここにしました。


作戦としては、

①活きの良いフカセ対象魚(トカジャー、イラブチャーなど)をとにかく釣る!
②それを師匠の最終兵器で泳がせてサメに喰わせる!
③その様子を僕が撮影してYouTubeに載せる!



具体的で完璧なプラン。

作戦③の為にスマホの撮影モードを最高画質にしておく。

完璧だ。


でも正直ここでフカセをするのは初めてで、色んな意味でドキドキ。

期待と不安と不安が1:2の割合で押し寄せる。


僕の場合、フカセは基本(下手くそ笑)なので、いつもより水深も浅く、釣り座も低いこのポイントでの緊張感が半端ない。

まず僕が釣らないと師匠はエサが無いのです



早速コマセを作って…手で撒いてみる。


…水が濁っているのかただただ魚がいないのかはわからないが、魚が一匹も見えない。不安しかない。

不安を師匠に悟られないように平然としていましたが、顔はめっちゃこわばっていたでしょうね。



弱音はこれくらいにして、早速仕掛けを入れてみる。


・・・。







エサは落ちる!魚はいるみたい!(全く見えないけど)


そして打ち返して2投目!いきなり糸が走る!


おっおっおっ



いえ~~~い

幸先よく何とかトカジャーをGET!


あらかじめ師匠が大きめのクーラーバッカンに海水を汲んでいたので、そこに泳がしておく!

一応は仕事している僕。



おっおっおっ




ば~~~~ん

本日の僕、絶好調。

過去最高の釣果ペース。顔は涼しくポーカーフェイス。
でも内心めっちゃくちゃ喜んでる。


この調子でいまのうちにエサとなる魚をたくさん…と思った瞬間、



どっぱ~ん

目の前で大きなサメ登場。

いきなりでビックリしすぎて、小さく「あっ」って声しか出なかった。


がまくえインパルス100号のセッティングに取り掛かっていた師匠も、サメを目視で確認するやいなや、スキップする勢いで準備している。


一方の僕はというと、サメ出現後、一匹も釣れていない。

いえ、魚は相変わらず絶好調で掛けているんですが、全部サメに持っていかれる

釣れる気が全くしなくてテンションダウン。

現在、サメと師匠が一番高活性。


釣れる気がしないので、準備中の師匠を見学。

対サメ用の鈎もでっかいです。

ちょっとした女の子用のブレスレットに使えそうなくらいでかいです。


そしてついにがまくえインパルス100号が準備完了!


そして僕が釣ったトカジャーをでっかい鈎に掛ける。

こんな感じで。


ワクワクでがまクエ投入。

すぐ喰ってくるかもしれないので、投入前から撮影しておく。ピッ



・・・。


・・・・・。




喰わんなぁ~~~


がまクエを約45°の角度で立ててそのまま真下に投入しているのですが、エサとなる魚は元気に泳いでいるのに全くサメが喰ってこない。




一回撮影を止めて仕掛けを回収して、沖まで泳いでいくようにウキをつけて流してみる作戦に。


そして投入。



順調に泳いでいく。


まだ喰わない。


まだ喰わない。



僕が撮影前にちょっと飲み物を取りに行こうとしていると…




師匠:「喰ったッッッ!」


だ、だにぃ!?(何ぃ!?)


急いでスマホを起動、手が震える!
完全に出遅れたが急いで撮影、何とか間に合った!



ギィィィ、ギィギィギィギィギィ!



師匠の激しいやり取り!


そして一気に巻き上げ!


しかしサメも抵抗する!!



そしてサメが決死の大ジャンプ!


どっぱ~ん


ばっち~ん



・・・。


ぽか~ん


あまりの激しさと一瞬の出来事に、放心状態。


とりあえず動画を撮影しましたのでご覧下さい。



こんな感じで一瞬でした。

仕掛けを回収すると、なんと道糸の磯ハンター100号がスパッと切れている!


これには師匠もビックリしていました。

擦れていたとしても滅多に切れない磯ハンター100号。

実際このような仕掛けで、今まで(約十数年間)にエイやサメを約100本くらい掛けたことがあるらしいのですが、磯ハンターが切れるのは初めてとの事。


サメ肌でもなかなかこんなスパっと切れないらしく、サメが道糸に巻き付きながらも揚げたことがあると言っていたのでサメ肌で切れるのも考えにくい。


動画を見直してみると、、、


あ!

サメがジャンプした瞬間の静止画ですが、ハリスを通ってエサが道糸のところまで上がってきている!



ハリスの長さからして、こんな感じだったと思われます。


この部分に別のサメが既に噛みついていて道糸に傷が入り、ジャンプの衝撃で切れたのでは?


という推測に落ち着きました。あくまで推測ですが。


準備は完璧だっただけに悔しがる師匠。何回も何回も「くっそぅ」と言って悔しがってます。こんな悔しそうなの初めて見た。



そしてここで不思議な出来事が。



なんとサメが僕たちの足元に2匹おもむろに近づいてきて、立ちすくす僕たちの姿を確認してそのままUターンしていったのです。

エサも投入していないのに、こんなにサメが水面スレスレに近づいてきたのは初めて。しかも防波堤にタッチするくらいまで足元近くまで。


その時は僕たち2人とも「ん?」くらいに思っていましたが、あとで異変に気付くのです。



そう、



その後サメは師匠の仕掛けに喰ってこなくなりました。

あまりの変わりっぷりに、さっき近くまで来たサメたちはもしかして僕たちの姿を確認しに来たのでは?と思うくらい。ガン飛ばしに。
それくらい不自然な動きをしていたので。

馬鹿馬鹿しい話かもしれませんが、サメは僕たちが思っている以上に頭が良いのかもしれません。



ということは、、、




わはははは

僕のフカセの好調っぷりも復活!


まったくサメは襲ってきません


しかしサメはすぐ近くで何回もジャンプしています。

いることはいるみたいですが、どうやらターゲットを小さいグルクンの群れに変更したみたいです。


試しにフカセで掛けた魚をワザと沖まで走らせてやり取りしてみましたが、それでも襲ってこない。

嬉しいような悲しいような感情が1:1の割合で押し寄せてくる。


ここから我慢の時間が続きました。


僕はグルクンやエーグヮーもぽつぽつと追加。

師匠の仕掛けには未だに喰ってこないものの、元気な魚を交代しながら泳がせる。(弱った魚は僕たちのエサでキープ)


そして僕は別で持ってきたタマンタックルに死んだグルクンを掛けて投げておいたのですが、それにも小型のサメがヒット&手前でオートリリース。

今年のサメの活性は一体どうなっているんだ



現在の時刻、午後2時頃。撤収時間は夕方5時予定。

初めにサメが掛かったのが朝9時頃だったので、師匠は無の時間が5時間近く経過していた。


そして僕のフカセタックルに大きなアタリ!!


寄せては出して、寄せては出してで見えてきたのはトカジャー!

45cmくらいある!僕にとってはこれでも自己記録級です。


そして取り込み中に焦ってしまい、ウキを穂先に巻き込んでしまった

いつもは竿を下げて糸を巻いても、竿の穂先がウキまで届かないような高い釣り座でやり取りしていましたが、今日は釣り座が低いという事を焦って忘れてしまい、いつものクセで竿を下げて巻きすぎてしまいました。




ちーーーん


幸いカーボン繊維は首の皮一枚で繋がっていたので続行。

そして一応は使える…よかった。

いろんな意味で涙が出そうでした。


そしてこの自己記録級のトカジャーも

師匠のタックルで泳がすことに。
自己記録だったので、これだけは一応記念撮影。笑


からのしばらく無の時間。

1時間くらい経ちましたが、まだあのトカジャーは元気いっぱいに泳いでいる。


サメの存在は半ば忘れかけていましたが、師匠だけはあきらめずに常に臨戦態勢。

そしてついに運命の時が。





師匠:「喰ったッッッ!」

だ、だにぃ!?(2回目)


全く予期せぬタイミングでがまくえインパルス100号がキレイな弧を描いた!



フカセ竿を投げる勢いで置き、急いで撮影開始!


またしても師匠のものすごいファイト!

ファーストランを両手サミングで止める!

ハンドルドラグでの激しい攻防!

そして糸抜きによる早送りのような猛烈な巻き上げ!


凄すぎる。

重さをあまり感じずにすんなり寄ってきたので、小さいサメだと思っている師匠は「(サメにしては)小さいよ」と言っていましたが…


ん?


ん?


んんん?



・・・。


「カマジー(GT)じゃね?」


「あ。カマジーだっ!」



なんと銀色に輝きながら近づいてきたのはカマジー(ロウニンアジ)ではありませんか!


こちらも是非動画をご覧ください

ものすごいやり取り、ものすごい魚体、ものすごい撮れ高。



巨大なGTが海中に突っ込んだ瞬間、まるで小さなメッキのように竿に戻される瞬間がありましたが、おわかりいただけましたでしょうか?

やっぱり師匠のがまくえインパルス100号は、磯の最終兵器と言っても過言ではないとんでもない剛竿です。



ど~ん


二人で何とか引き揚げました。


これは思わぬ釣果!最後まで諦めていなかった師匠に軍配!


早速記念撮影!

めっちゃかっこいいっす


クーラーボックスからはみ出しながらも何とか保冷し、休憩。


二人して座り込んでコーヒー。師匠は一服。


なんだこの満たされたような脱力感は。

どこかで経験したことあるぞ。


あぁ、そうだ。



性欲的に逝った後の何もしたくない感じと同じだこれは。


それくらい何もしたくない。

無言でタマン竿を片付けました。


まだコマセは残っていたのでフカセを再開しましたが、
なにこれ全然楽しさを感じない。


満たされて火照った身体はもう何も欲してはいませんでした。(意味深)


コマセを無理矢理使ってフカセ竿もお片付け。

ちょうどお迎えの船が来る1時間前の出来事でした。


かなりはしょりますが、実は次の週も逝って行ってきたのですが、




ぶ~~~~~ん

こんな感じで師匠の竿で遊んでいました。
危ないので仕掛けは投入しておりません。

ちゃんとサメの姿も確認して真面目にやりましたが、釣果は画像でお察しください。

体感的ではありますが、前回師匠がサメを掛けた時から警戒心なのか活性なのかはわかりませんが、サメの反応が全く変わっています。


この日は僕のフカセタックル(穂先詰め)に最初から一回もサメは襲ってはきませんでした。



っとまぁかな~り長くなってしまいましたがこんな感じです。


最初に挙げた3つの目標もすべてクリア

釣りでこんな作戦通りにうまくいったのは初めての経験です。

たくさんの魚を掛けたし、珍しい大物タックルでのやり取りも撮影できたし、大満足。


今回のこの貴重な釣果で僕の中に新たな公式が生まれました。



 性欲 ≒ 釣り欲

満たされたら何もしたくなくなるところが全く一緒です。


また行って逝ってきたいと思います。


最後まで読んでいただいてありがとうございました。

では







検量の結果、30.7kgでした!
関連記事